土佐炙茶
土佐炙茶
【土佐炙茶】は、厳選した高知産荒茶を独自の技法で炙り焙(ほう)じたほうじ茶。
美しい琥珀色、季節の節目を知らせるふくよかな味わい、凛とした切れ味が特徴です。
いにしえより高知県は「山茶」という茶の木が自生し、茶樹の育成に適した地質に恵まれ、茶の枝葉を炙って湯に入れて飲む文化がありました。高知のお茶の産地はほとんどが、温暖多雨で昼夜の温度差が大きい仁淀川・四万十川など大型河川の上流域。霧が発生しやすく、これが自然の覆いとなりお茶の品質を高めます。
日の出が遅く日没の早い山あいの急傾斜地で育つ土佐のお茶は、苦味が少なく、香りや味わいの豊かなことから、全国に数あるお茶のなかでも専門家から高い評価をいただいています。
高知には、かつおのたたきや鰹節のように、炙ることで自然の素材のうまさを引き出し、いっそう美味しく食べる生活文化があります。高知ならではの【土佐炙茶】は、初秋にその年採れた茶葉でつくります。丹精込めた荒茶を、気温や湿度の具合を見ながらじっくりと焙じ時間と温度の間合いを吟味しながら焙じ上げます。
カフェインが少なく、子どもや妊婦さん、お年寄りにも喜ばれる炙茶は、色々なジャンルの食事、スイーツとも相性がよく、コーヒーや紅茶の代わりにも馥郁たる香りをお楽しみいただけます。
品質を守り、より多くの方々にそのおいしさをお届けするため、【土佐炙茶】には認証基準を設けており、年に一回の認証審査で合格して初めて【土佐炙茶】と呼ばれます。
前提条件は、原料の全量が高知県内で栽培されたものであること。一次審査では、県茶業試験場で茶葉の色を確認。茶葉の色基準は煎り方の強弱による一定範囲としており、【土佐炙茶】でも、それぞれに風味の違いをお楽しみいただけます。
二次審査では、茶業関係者や料理人などによる認証試飲会で味わいなどが審査されます。年一回行われるこれらの審査で認証を受けたものだけが、晴れて【土佐炙茶】としてお店や皆様のお手元に届けられます。